マイクロ流路チップ『SynVivo』を使用した論文が新たに追加されました。
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Distinct functional neutrophil phenotypes in sepsis patients correlate with disease severity
10.3389/fimmu.2024.1341752
概要
敗血症は感染症により生命を脅かす臓器障害が引き起こされている病態で、標的治療薬の開発には免疫細胞の異なる機能表現型を同定する免疫表現型検査が必要となります。この研究では、Organ-on-Chip アッセイを利用して、患者データ、好中球機能分析、プロテオミクスを用いて敗血症患者を異なる表現型に分類しました。
方法: インフォームドコンセントに従って、テンプル大学病院 ICU の敗血症患者 (n=45) と健康な対照ドナー (n=7) から好中球と血漿を分離しました。 ヒト肺微小血管内皮細胞 (HLMVEC) を Organ-on-Chip で培養し、バッファーまたはサイトミックス ((TNF/IL-1β/IFNγ)) で処理しました。Organ-on-Chip 内の HLMVEC を横切る好中球の接着と遊走を使用して、 機能的好中球の表現型を分類する定量的ラベルフリーのグローバルプロテオミクスを好中球に対して実行し、差次的に発現するタンパク質を同定した敗血症バイオマーカーと好中球細胞外トラップ(NET)の血漿レベルをELISAで測定しました。
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