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Spinsolve 60 MHz:マヌカハニー中の抗菌成分メチルグリオキサールの同定と定量

「Identification and quantification of methylglyoxal in Manuka honey」

Posted at January 29, 2021 by Mauricio

メーカーサイト:https://magritek.com/2021/01/29/identification-and-quantification-of-methylglyoxal-in-manuka-honey/

「マヌカハニー中のメチルグリオキサールの同定と定量」

一般的な蜂蜜は、天然の防腐剤である過酸化水素による抗菌特性を持っていますが、過酸化水素は不安定であることが知られており、熱、光、および体の酵素により、すぐに破壊されその薬効が低下します。

マヌカハニーは、ニュージーランドとオーストラリアの一部の地域に自生するマヌカブッシュ(Leptospermum scoparium)の花の蜜から得られる特殊は蜂蜜です。非過酸化物抗菌特性とその独特な味で広く認識されています。マヌカハニーが他の蜂蜜に比べ、特別な抗菌特性を持つ理由として、メチルグリオキサール(MGO)、レプトスペリン、ジヒドロキシアセトン(DHA)が含まれているからだと考えられています。MGOは、蜂蜜の成熟期間にDHAの変換によって生成される天然のジカルボニル化合物であり、マヌカハニーの非過酸化物抗菌活性の主な原因であると考えられています。

マヌカハニーの品質(抗菌力)は、レプトスペリン、DHA、MGOなどの化合物の含有量、UMF(Unique Manuka Factor)グレーディングシステムによって指定されます。UMF値が高いほど、健康上のメリットが高くなります。


D2 Oに溶解したUMF-16マヌカハニーのプロトンNMRスペクトル

本来、qNMR法を使用することにより、MGO含有量を定量化できます。今回、Spinsolve 60 MHzでメチルグリオキサール水和物を特定し、卓上型NMR分光法を使用して内部標準(マレイン酸)を使用してそれらを定量化しました。その結果、qNMR法で測定したUMF-16マヌカハニーの予想MGO濃度とSpinsolve 60 MHzでの測定値が、非常によく一致し、Spinsolve 60 MHzによるマヌカハニー中のMGOの同定と定量に成功しました。

詳しい測定結果は上記メーカーサイトをご参照ください。