卓上型NMR（核磁気共鳴装置）
中山商事は、ニュージーランドのMagritek社と契約し、
高性能卓上型NMR Spinsolveの
日本全国での取り扱いを2016年から開始致しました。
Spinsolve ULTRAに実装された溶媒抑制の利点を示す例は、尿サンプルの溶媒抑制あり（赤）となし（黒）で取得されたスペクトルの比較です。尿には、純水に非常に低濃度で溶解した代謝物が含まれています。大きな水信号は、そのテールでほぼ全スペクトルをカバーし、対象のすべての信号とオーバーラップします。水信号をその共振周波数で継続的に励起することにより、水のピークを大幅に抑制することができます。非常に均一な磁場で適用された場合、選択的励起は溶質の信号に影響を与えることなく溶媒信号を抑制します。
砂糖は通常、非常に低い濃度で水に溶解し、ほとんどのピークが大きな水のピークと重なります。Spinsolve ULTRAは、αおよびβプロトンでさえも分解して、水ベースの製品中のグルコースの量を定量化するために使用できます。
Spinsolve ULTRAは、糖度を測定するだけでなく、サンプルに存在する糖の種類を特定することもできます。高感度なシステムにより、天然フルーツジュースに低濃度で存在するエタノール含有量を高精度で定量化できます。コーラゼロが1時間だったことを除いて、すべての測定は8分で完了しました。
Spinsolve ULTRAの高い均一性は、同定および定量される化合物が、水などのプロトン化溶媒に溶解しているサンプルに特に役立ちます。
Spinsolve ULTRAでアプリケーションが実行可能かどうかについては、我々にお問い合わせください。
Spinsolve ULTRAの高い均一性は、すべてのSpinsolveULTRAシステム内の
Magritek High Homogeneity Halbach Magnets *
で使用されている特許取得済みのシミング技術の進歩により可能になりました。
Magritek社は、ニュージーランドの首都ウェリトンに本社を置き、Sir Paul Callaghanによって2004年に設立されました。当企業は、コンパクトで革新的な技術を利用してNMRやMRIをより多くの場に提供することをミッションとしております。2007年以降、Magritek社は、ドイツのACT社と密接に活動を展開しました。ACT社は、優れたマグネットを製造する企業であり、その後2社は卓上型NMRを共同開発、2012年にはMagritek社のもと合併し、これによりドイツのアーヘンとNZのウェリントンにオフィスを構える国際企業となりました。2013年に卓上型NMR分光計Spinsolveシリーズを発表し、現在、グローバルな販売展開を行っております。
2016年、中山商事が日本の代理店として契約し販売を開始致しました。
