NAKAYAMA

Dedicated Sales Division

お問い合わせ・デモ
お申込み

Spinsolve Case Study: 卓上型NMRを用いたシクロデキストリンの薬物包接複合体の迅速な評価手法

シクロデキストリン(CD)はグルコースが繰り返し結合した環状オリゴ糖です。わずかに疎水性を示す空洞を持つ円錐台状の構造を形成し、この疎水性空洞に薬物分子が包接されることで、薬物分子の特性が向上します。

シクロデキストリンを用いた製剤開発における重要な課題の一つは、初期スクリーニング段階において、包接複合体の形成やその構造を、迅速かつ確実に確認することです。従来の手法では、得られる情報が間接的であったり、解析に長時間を要したりするため、製剤開発のワークフローにおいてボトルネックとなっていました。
DSC(示差走査熱量測定)やFTIR(フーリエ変換赤外分光法)は包接の確認に広く用いられていますが、空間的な配向を決定するための構造分解能が不足しています。XRD(X線回折)は高い分解能を持ちますが、煩雑で長時間を要する試料調製が必要です。

一方、NMRはDSCやFTIRでは得られない分子レベルの知見を補完的に提供し、かつXRDに比べて試料調製の手間も大幅に少なくて済みます。
まず、簡便な1次元¹H NMRを、包接の初期の証拠を得るための迅速なスクリーニングツールとして利用できます。
包接の兆候が確認されたら、2次元DOSY(拡散秩序分光法)を適用することで、ホストとゲストが単一の錯体として共存していることを明確に確認できます。
最後に、2次元ROESY(回転座標系核オーバーハウザー効果分光法)を行うことで、CD空洞内におけるゲスト薬物の配向や幾何学的構造を詳細に特定できます。

このCase Studyでは、卓上型NMR Spinsolve 80 MHzを用いて、ジクロフェナクナトリウムと2-HPβCDとの間で形成される包接複合体を解析し、その特性を評価する方法についてご紹介しています。

このCase Studyにご興味をお持ちの方は、下記リンクをご参照ください。

Case Studyの詳細はこちら
(英文:Cyclodextrin Drug Inclusion Using Benchtop NMR)

Spinsolveの詳細はこちら